オフィスワークの代表的な仕事といえば、事務職を思い浮かべる人も多いと思います。ただ、事務職の経験がない人にとっては、「どんな仕事をするのかわからない」「年齢制限があるのでは?」と不安を感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、事務職の年齢事情や、事務職の種類について解説します。
事務職は経験がなくても働ける仕事です。パソコンスキルやビジネスマナーなどは求められるものの、資格や専門性の高い知識は必要ないため、真面目に仕事に取り組める人であれば誰でも挑戦することができます。
年齢に関しては、若い人の方が採用に有利になりますが、年齢制限は設けていないことが多いでしょう。ただし、未経験の場合は30代前半までがボーダーラインとなる可能性が高いため、未経験から事務職に転職する場合は35歳くらいまでに挑戦するのがおすすめです。
一般事務は、書類作成や整理、ファイリング、郵便物の仕分け、消耗品の発注や管理、電話対応などの庶務を行います。
簡単なパソコンスキルやビジネスマナーがあれば働けるので、事務職の経験がない人でも挑戦しやすい仕事です。コミュニケーション能力や作業の正確性、臨機応変な対応力が求められます。細かな業務も多いため、几帳面な人や整理整頓が得意な人にも向いているでしょう。
営業事務は、営業のサポートを中心とした事務が中心の仕事です。書類や資料の作成、電話やメール対応、見積書の作成、請求書の作成などを行います。
営業のサポートを行うため、営業職についての知識や営業との連携も必要になります。コミュニケーション能力をはじめ、柔軟性や判断力、スケジュール管理能力なども求められるでしょう。
経理事務は、会社の経理業務全般を担当します。出入金の管理、伝票の発行、給与の計算、経費の精算などお金に関する業務を行うため、正確性が求められる仕事です。
経理事務は、数字に強い人や責任感が強い人に向いています。エクセルを使用して管理を行うことが多いため、パソコンスキルは必須となるでしょう。また、簿記検定の資格があると採用に有利になります。
総務事務は、会社の運営に関する庶務を担当する仕事です。社内で必要な備品の発注や管理、オフィスや施設の管理、社員が仕事で使うパソコンやデスクの管理、社内イベントの運営など、会社や社員が円滑に業務を行うためのサポートをする役割があります。
基本的なパソコンスキルやコミュニケーション能力、客観的に物事を捉えたり臨機応変な対応力が必要になるでしょう。
法務事務は、法に関する事務を行うため、一般事務に比べて専門的な知識が必要になる事務職です。企業活動の中で発生する契約や取引で使用する書類の作成や管理、顧問弁護士とのやりとりや、トラブルの対応、社内マニュアルの作成などを行います。
法律に関する知識がある人やパソコンスキルがあると、採用に有利になるでしょう。外部に漏らしてはいけない情報を取り扱うことも多いため、口が堅い人や真面目で几帳面な人に向いている仕事です。
未経験から事務職を目指すことは可能です。ご紹介した通り、事務職には種類があるため、働く部署によっても求められるスキルは異なるものの、ビジネスシーンで必要なパソコンスキルがあれば、経験がなくても問題ありません。
採用に有利になるためには、パソコンスキルの程度やオフィス系ソフトのスキルをアピールすると良いでしょう。ただ、一般事務であれば文字入力やパソコン操作ができればOKの場合が多いので、意欲的な姿勢を見せることがポイントになります。
事務職はデスクワークですが、社員と連携をとって仕事を進めなくてはいけないため、コミュニケーション能力が必須です。
事務職の経験がなくても、接客経験や販売経験がある人はコミュニケーション能力が高い傾向にあるため、面接の際に積極的にアピールしましょう。
事務職は資格がなくても働くことができますが、未経験の人や年齢がハンデになってしまう人は、事務職に活かせる資格の取得を目指すことをおすすめします。
事務職に有利になる資格は、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」「簿記検定」「秘書検定」「ビジネス文書検定」などがあります。必ずしも必須の資格ではありませんが、資格を持っていると実力を証明することができ、また未経験でも働く意欲があることをアピールすることにもつながるでしょう。
事務職は女性が長く働ける仕事です。残業も少なく、土日も休みになることが多いため、プライベートとの両立がしやすい点もメリットといえるでしょう。
経験がなくても働けるため、違う業種から転職を考えている人は、ぜひ事務職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?