近年の働き方改革を行なっていく上で、ワークライフバランスの実現は大きな鍵となります。特に女性は、結婚や出産などのライフステージの変化が伴うことで、キャリアを諦めたり働きづらさを感じることも多いため、働きやすい環境作りを積極的に行う必要があるでしょう。
今回は、ワークライフバランスについてや、女性が働きやすい仕事についてご紹介します。
ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」という意味です。「仕事の質を向上させるためには、趣味や家族との時間を充実させることが大切である」という考え方から、仕事とプライベートの両立を目指すことを目的としています。
仕事とプライベート、どちらも有意義で充実したものにするためには、労働時間や仕事内容の見直しが重要になります。「残業をしない」「勤務時間以外に仕事の電話をしない」「フレックスタイム制の導入」「休暇制度の活用」「男性の育休取得」など、近年ワークライフバランスに注力する企業が増えてきています。
女性は出産や結婚といった環境の変化があると、仕事を続けることを負担に感じ、辞めてしまう人も少なくありません。しかし、一人一人がライフスタイルに合わせた働き方を選べたり、柔軟に対応してくれる職場環境が整っていれば、その不安は解消され、女性も長く活躍することができます。
女性の管理職や子育て中のママが多い職場は、ワークライフバランスの意識が高い企業といえるでしょう。
仕事と同じくらいプライベートの時間も大切にすることができれば、趣味や旅行に時間をあてることも可能です。
プライベートの時間を確保できるように、休みを取りやすい職場環境や待遇面を充実させるなど、ワークライフバランスの実現にむけて積極的に取り組む必要があります。
キャリアアップをするためには、スキルを磨くことも必要です。仕事以外の時間を有効に使うことができれば、スキルアップのために知識を身につけたり技術を磨くことができるため、自分の成長につながるでしょう。
時短勤務制度を取り入れている企業であれば、ライフステージが変わっても仕事を続けることができます。特に子育て中のママにとってはありがたい制度のため、実際に時短勤務の取得実績がある企業を選ぶようにしましょう。
コロナ禍を機にリモートワークを導入する企業が増えましたが、ワークライフバランスの実現においても、自宅で仕事ができることはメリットが多いでしょう。
通勤時間を省くことができるため時間を有効に活用できたり、子どもの急な体調不良や長期休みにもリモートワークなら対応しやすいため、ストレスなく仕事ができます。
リモートワークならではの悩みや自己管理の難しさを感じることもありますが、働き方の一つとして選択肢があることは、心の余裕にもつながるでしょう。
フレックスタイム制は、決められた労働時間の中で、出勤・退勤時間を自由に決めることができる働き方です。個々の予定やライフスタイルに合わせて時間の管理ができるため、柔軟な働き方を実現することができます。
プライベートの予定を無理に制限しなくても、自己管理さえできれば自由に働くことができ、精神的な負担が軽減されます。そうすると、仕事への向き合い方やモチベーションも上がるため、仕事そのものの質や生産性の向上にもつながるでしょう。
産休や育休は誰もが取得することができますが、ポイントは取得実績があるかどうか、という部分です。結婚や出産を機に退職する人が多い職場であれば、結婚後に仕事が続けにくく、周囲の理解も得られにくい環境だということがわかります。
子育てをしながら働くママが多い職場や、男性が育休を取得している職場は、ワークライフバランスの実現に積極的に取り組んでいるといえるでしょう。
基本的に事務職は残業が発生しないため、定時で帰ることができます。毎日決まった時間に帰ることができれば、そのあとの時間は、習い事をしたり趣味の時間にあてることが可能です。
プライベートの予定をしっかり確保できるため、ワークライフバランスを実現しやすい環境といえるでしょう。
事務職は女性が多い仕事です。結婚や出産をしてからも働く、いわばロールモデルとなる人が多いため、女性として長く仕事を続ける上で、刺激を受けることができるでしょう。
身近に同じ境遇で働く人がいることは、心強い味方にもなります。
事務職は特別な資格や経験がなくても働くことができます。基本的なパソコンスキルとビジネスマナーがあれば働けるので、未経験でも挑戦できることが魅力です。
プレッシャーやストレスを感じる仕事内容では、ワークライフバランスの実現は難しくなります。心の余裕をもつことも大切になるため、働きやすい仕事を選ぶこともポイントです。
土日休みが多い事務職は、仕事とプライベートをきっちり分けることができるため、ワークライフバランスも叶いやすいでしょう。
平日は仕事をして、土日は趣味や自分の好きなことに時間を使う。このメリハリこそが、仕事とプライベートを両立する上でとても重要な条件になるため、休みがしっかり取れる事務職はワークライフバランスに適した仕事といえるでしょう。
ワークライフバランスについて、ご紹介しました。自分の働き方を考えるきっかけとなったのではないでしょうか?まずは、自分の生活スタイルや時間の使い方を見直して、改善できる部分を見つけてみましょう。
ただ、ワークライフバランスの実現は、誰もがすぐに取り組めることではないかもしれません。仕事によっては、現状を変えることが難しい場合もあると思います。
その場合は、転職をして環境を変えることも一つの方法です。ワークライフバランスに積極的に取り組む企業は、社員の意見や価値観を尊重してくれる傾向にあります。
仕事と生活の調和を目指して、自分に合った働き方ができる企業を探してみましょう。