接客業の面接で気をつけることは、受け答えだけではありません。接客業という仕事柄、お客様に見られる立場のため、面接では見た目の印象が重要になります。人に不快感を与えるような身だしなみでは、接客業にふさわしくないと判断され、不採用になることも。
そこで今回は、接客業の面接で気を付けたい身だしなみのマナーについて解説します。
INDEX
お客様が来店したら笑顔で元気よくお迎えし、一人ひとりに合った接客を行うのが接客業の基本です。面接では応募者の話し方や受け答えから、コミュニケーション能力の有無を判断しています。
応募者の言葉遣いや立ち居振る舞いなどから「一般常識やマナーがあるか」を見られています。常識やマナーがないと、お客様に不快感を与えたり店の評判が悪くなったりと、マイナスな影響を及ぼすため、面接官に細かくチェックされていると思っておきましょう。
接客業は見た目の印象がとても大切です。お客様を不快な気持ちにさせないためにも、清潔感のある身だしなみを心がける必要があります。
面接では服装や髪型などを見られるため、実際に働くことを想定した身だしなみを意識することが好印象を与えるコツです。
OK | NG | |
---|---|---|
服装 | 応募先のイメージに合う服、スーツ、オフィスカジュアル、ベーシックカラーの服 | 応募先に合わない服、派手な服、奇抜な服、露出が多い服 |
メイク | ナチュラルメイク | ノーメイク、派手なメイク |
髪 | 表情がわかる髪型、長い人は一つにまとめる、黒・茶色〜明るすぎない茶色(6〜7トーン) | 顔に髪がかかる、金髪や派手な髪色、不衛生な髪型 |
ネイル | ピンクやベージュ、フレンチやワンカラーなどのシンプルなデザイン | 派手なデザイン、長すぎるネイル |
アクセサリー | シンプルなデザイン(付けなくてもOK) | 装飾がついたデザイン、派手なもの、ハイブランドのもの |
カラコン | なし(ナチュラルなタイプ) | 個性的な色のカラコン |
アパレル販売員や飲食店の面接では「私服でお越しください」と言われることがあります。その場合、応募先のイメージに合う服を選ぶことがポイントです。
アパレル販売員なら、応募先のブランドの服を着るか、ブランドの世界観が似ている服を選びましょう。店の雰囲気やコンセプトなどを調べたり、実際に店に行ったりすると服選びの参考になります。
接客業の面接では、清潔感を重視した服装を意識しましょう。さわやかな印象を与えられるように、白のシャツやブラウスなどを選ぶのがおすすめです。
また服の状態はシワや汚れがないものを選び、露出の多い服や奇抜な色・デザインの服は避けましょう。
アクセサリーはつけてもつけなくても、どちらでも構いません。もしつける場合は、小ぶりなデザインやシンプルなタイプを選ぶようにしましょう。
ハイブランドのアクセサリーや存在感が強いデザインは、面接の場にふさわしくないため注意が必要です。
面接の靴は黒のパンプスが適していますが、私服面接の場合はスニーカーや黒以外のパンプスでも問題ありません。ただし、派手すぎないシンプルなデザインの靴を選びましょう。
冬場は防寒対策としてコートを着て行くと思いますが、面接の時は脱いだ状態で入室するのがマナーです。
派手な色や柄のデザインはふさわしくないため、黒やグレーなどの落ち着いた色のコートにしましょう。
面接のバッグは、履歴書が入るサイズのものを用意しましょう。黒のA4サイズのバッグが理想です。
面接中は床に置くことも多いため、自立するタイプのバッグが適しているでしょう。
面接のメイクは、下地とファンデーションできれいに整えて、ツヤや血色感のある健康的なメイクを意識したナチュラルメイクが基本です。
アイシャドウはブラウン系、リップは薄いピンクやコーラル系の色を選び、派手になりすぎないように注意しましょう。
ノーメイクで面接を受けるのはNGです。特にアパレル販売員や美容部員のような仕事を目指す人が、ノーメイクで面接を受けると「美意識がないのでは?」と思われる可能性があります。
服装同様、応募先のイメージに合ったメイクをして面接を受けましょう。
面接官は、応募者の顔や表情をチェックしています。顔の印象が伝わるように、髪型はすっきりとまとめるのがポイントです。
髪が長い人は一つにまとめた方が、さわやかな印象を与えることができます。また、髪を触る癖がある人はピンで留めたり、オイルやスプレーなどのスタイリング剤を使ってまとめたりと、ヘアセットをしておくと安心です。
髪色の規定は応募先によっても様々ですが、6〜7トーンが接客業に適しているでしょう。アパレルやカジュアルな飲食店なら金髪やインナーカラーをOKとしている場合もありますが、面接の段階では明るすぎない髪色の方が好感を持たれます。
ネイルをする場合は、ピンクやベージュなどのナチュラルな色を選びましょう。デザインはシンプルなものであれば問題ありません。
派手な装飾や長すぎるネイルは、接客業には適さないと判断する店も多いため、注意が必要です。
ネイルは健康的で清潔感があれば、何もしなくてもOKです。爪のケアをしてあるだけでも十分なので、面接のためにわざわざネイルをする必要はありません。
面接前には必ず、面接会場の場所や時間の確認をしておきましょう。面接会場に行くまでのルートや、電車・バスの時刻なども忘れずにチェックしておくと、遅刻のリスクもなくなります。
履歴書は、面接が決まった段階ですぐに準備に取りかかりましょう。記入漏れや誤字・脱字がないかを確認し、証明写真を貼り忘れることのないように注意が必要です。
また、転職の面接では職務経歴書も提出しなくてはいけません。これまでの就業経験をまとめて自分のキャリアや実績をアピールする書類のため、丁寧かつわかりやすく仕上げましょう。
面接に受かるためには、事前の対策が必須です。実際の面接のやりとりを想定したシミュレーションをしておくと落ち着いて臨めるため、面接官に聞かれそうな質問に答える練習をしておきましょう。
・「志望動機を教えてください」
・「自己PRをしてください」
・「入社してやってみたいことはありますか?」
・「長所と短所を教えてください」
・「土日は出勤できますか?」
・「接客経験はありますか?」
・「最後に何か質問はありますか?」
【関連リンク】
接客業の面接でよく聞かれる質問と回答例
接客業の面接では、受け答え以外にも身だしなみもチェックされています。面接官に好印象を与えるためにも、服装や髪型、メイクやその他の身だしなみも整えて、万全の状態で面接に臨めるように準備しておきましょう。