接客業は、お客様に商品やサービスの説明をしたり、様々な配慮が求められたりと、スキルが必要な仕事です。そんな接客業の面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?
今回は、接客業の面接で見られていることや、よく聞かれる質問と回答例をご紹介します。
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応募者の「なぜ働きたいと思ったのか?」を探るために、志望動機は必ず聞かれる質問です。志望動機では「接客業に興味がある」だけではなく「応募先で働きたいと思った明確な理由」を回答することで好印象を与えることができます。
働く熱意や意欲の高さを、志望動機でアピールしましょう。
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【回答例あり】接客業の面接でマネしたい志望動機
面接では「自己PRをしてください」と言われることがあります。自己PRは、志望動機と違い「自分のスキルや強みをアピールすること」が目的です。
これまでの経験や自分の強みとなるスキルを、応募先でどのように活かせるかを回答しましょう。
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【例文あり】接客業の面接で好印象な自己PR
接客業は見た目の印象が大切です。お客様に不快感を与えたり不安にさせたりするような見た目では、接客業にふさわしくないと判断されるため、面接では身だしなみも見られています。
清潔感を意識した服装や、応募先の社風やイメージにマッチする身だしなみが好ましいでしょう。
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接客業の面接に適した服装・髪・メイクなど身だしなみのマナー
「以前はカフェ店員として3年間働いていた経験があり、お客様一人一人に合った接客や対応をすることの大切さを学びました。お客様との関わりの中で、感謝をされたり頼りにされたりすることも多く、接客業は自分の天職だと感じるようになりました。
アパレル業界で働くのは初めてですが、御社のブランドコンセプトである◯◯に共感したことと、働く方たちが笑顔で楽しく仕事をする姿が印象的だったことが、志望した理由です。
これまでの接客経験を活かして、御社に貢献できる販売員を目指します。」
「私の長所は、コミュニケーション能力が高いところです。以前、ファミリーレストランでアルバイトをしていた時に、老若男女幅広いお客様と接する機会が多く、臨機応変に対応する力が自然と身に付きました。その結果、コミュニケーション能力を評価されて、社内の接客スキルを競うコンテストで入賞した経験があります。
短所は、周りに気を遣いすぎてしまうところです。相手のことを信頼し、自分の意見を伝えたり相談したりと、一人で抱え込みすぎないように意識しています。」
「土日も出勤できます。土日は特に混み合う曜日だと思うので、売上に貢献できるように頑張りたいです。」
「学生時代に4年間、カフェで働いた経験があります。チェーン店だったため、接客マニュアルが充実しており、基本的な接客マナーやスキルが身に付きました。
コスメ販売の仕事は未経験ですが、これまでの接客経験を活かして、お客様のニーズに合った接客ができるように努力してまいります。」
「フリーターなのでフルタイムで週5日働くことが可能です。早番でも遅番でも、どちらでも対応できます。」
「今月まで現在のアルバイトの出勤があるため、来月から働くことができます。」
「大学生の時にコンビニでアルバイトをしたことがあります。そのほかにも、百貨店のセール時期の短期アルバイトや、住宅展示場の受付のアルバイトをしたこともあります。」
「入社して経験を積んだら、いずれは店長になって店舗運営やスタッフの教育を行う業務に携わりたいと思っています。そのためには、販売員として一歩ずつステップアップしてスキルを身に付ける必要があると考えております。
また、ディスプレイやレイアウトにも興味があるため、店舗の売り場作りやVMDの知識も身に付けたいです。」
「10年後は、店長やエリアマネージャーになって活躍する存在になっていたいです。
そのためには、アパレル販売員として経験を積み、一つ一つの目標を達成していくことが大切だと考えています。
もし店長やエリアマネージャーになることができたら、風通しがよくチームワークが魅力の職場を目指したいです。」
「以前はアパレルECの事務職として5年間勤務しておりましたが、顧客と直接関わる仕事がしたいと思い、アパレル販売員に転職することを決意いたしました。
これまでの経験やファッションの知識を活かしながら、お客様の求めることをヒアリングし、プラスアルファの提案ができる販売員を目指したいです。」
「現在、御社を含めて2社の面接を受けております。選考状況はこれから二次面接を受ける段階です。
しかし、◯◯(ブランド名・店名)の世界観や商品に魅了されたことが、この業界を志すきっかけとなったため、御社が第一志望と考えております。」
・「採用していただいた場合、勤務開始日までに準備するものはありますか?」
・「職場の雰囲気を教えてください」
・「シフトの決め方や希望を出す際のルールなどがあれば教えてください」
・「◯◯の業務をする上で、必要なスキルや知識は何かありますか?」
面接でのやりとりの最後に「何か質問はありますか?」と、応募者から面接官に質問ができるタイミングがあります。これを逆質問といいますが、何を聞けばいいのか迷わないためにも、事前に質問することを考えておきましょう。
逆質問は、働く熱意や向上心が感じられる内容が、好印象を与えるコツです。特にキャリアアップや仕事内容に関する逆質問は、意欲的な印象を与えることができます。
反対に、給与や待遇などの逆質問は避けた方が無難です。どうしても気になる場合は「女性が多く活躍していらっしゃると思いますが、育休の取得実績を教えてください」「インセンティブの仕組みについて教えていただけますか?」など、聞き方を工夫しましょう。
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【回答例あり】接客業の面接で好感を持たれる逆質問
入室する時は、ドアを3回ノックして「失礼いたします」と言ってから入り、面接官の方を向いてお辞儀をします。入室したら椅子がある場所まで移動し、椅子の横に立って面接官の「お掛けください」という言葉を受けてから、着席します。
面接は、個人もしくはグループで行われます。面接官は一人の場合もあれば、複数の場合もあります。
二次面接や最終面接になると、役員や社長が担当する場合もあるため、面接が進むにつれて、面接官や聞かれる内容も変わることを想定しておきましょう。
面接の所要時間は、30分程度が目安です。
面接が終了したら席を立ち、「本日はありがとうございました」と言ってお辞儀をします。ドアの前に移動したら、面接官の方を向いて「失礼いたします」と言ってから退室するようにしましょう。
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接客業の面接対策|流れ・マナー・質問・身だしなみなど
服装は、面接を受ける企業や店によって臨機応変に対応しましょう。アパレル販売員の面接の場合、服装は自由の場合が多いですが、応募先のブランドコンセプトや世界観にマッチする服を選ぶことが好印象を与えるポイントです。
接客業は、清潔感を重視した服装を心がける必要があります。面接でも、その点を意識して服選びを行いましょう。
白いシャツやブラウスに、黒やグレー、ネイビーなどの落ち着いた色のボトムスを合わせると、清潔感のある爽やかな印象になります。
派手な色・デザインの服、また露出が高い服は面接の場にふさわしくないため注意しましょう。
接客業の面接では、ナチュラルメイクが基本です。カラコンやつけまつ毛などはナチュラルなものであれば問題ありませんが、派手な雰囲気になりやすいため控えた方が無難です。
また、ノーメイクは社会人のマナーとしてふさわしくないため、必ずメイクをして面接に臨むようにしましょう。
髪色の規定は、応募先によって様々です。アパレルやカジュアルな飲食店の場合は、髪色は自由なことが多いですが、百貨店勤務やホテル勤務の場合は、髪色の規定が定められています。面接官に好印象を与えるためには、髪色は5〜7トーンを目安にしておくと安心です。
髪型は、顔の印象がはっきりとわかる状態にしておく必要があるため、ロングヘアの人は一つにまとめたり、前髪が長い人は顔にかからないようにしたりと工夫しましょう。
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接客業の面接に適した服装・髪・メイクなど身だしなみのマナー
接客業の面接に受かるためには、聞かれそうな質問を想定してシミュレーションを行い、面接対策に活かすことが大切です。接客業では明るくコミュニケーションをとれる人材を求めているため、面接は笑顔で明るく受け答えができるように意識しましょう。