買い物に行くとレジで精算を行いますよね。その際に、レジ打ちをしてくれる店員さんの仕事に、興味を持ったことがある人もいると思います。とても身近な存在であるレジ打ちの仕事ですが、一体どのような人に向いているのでしょうか?
今回は、レジ業務の仕事内容と働く環境、向いている人の特徴について解説します。
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レジ業務は誰でも取り扱いができるように、操作はシンプルでわかりやすく作られています。基本のレジ業務は、バーコードを読み取って合計金額をお客様に伝えて、金銭の受け渡しをするのが一連の流れなので、何度かお客様とやりとりを行えばすぐに慣れるでしょう。
レジ業務の経験がない初心者でも、安心してスタートできることが人気の理由です。
レジ業務は年齢を重ねても働くことができます。例えばスーパーのレジ業務の場合、大学生やフリーターなどの若い層から、子育て中のママやシニア層まで幅広い年齢の人が活躍しています。
年齢を重ねると働ける仕事は限られてきますが、年齢を問わないレジ業務なら長く働けることも魅力です。
レジ業務はお客様の会計を行う仕事ですが、常連さんと挨拶をしたり世間話をしたりすることも多いため、コミュニケーション能力が身に付きます。また、商品をカゴや袋に詰める技術も上達するでしょう。
さらに、デパートのレジ業務であればラッピングを行うこともあるため、ラッピング技術やセンスも磨かれます。
ただお会計を行うだけでなく、レジ業務を通して様々なスキルが身に付くことも女性にとって働くメリットがあるでしょう。
レジでは商品のバーコードを読み取って、お会計を行います。スキャンできないものは手打ち入力を行うこともあります。スキャンをし忘れたり個数の入力を間違えると、在庫の数が合わなくなるため、レジの画面を確認しながら読み取らなくてはいけません。
全ての商品を読み取ったら、レジに表示された金額をお客様に伝えてお金を預かり、お釣りとレシートを渡すのが一連の流れです。
クレジットカードや電子マネーの支払い、ギフト券やポイント支払いなど、お客様によってレジ操作も異なるため、一つずつ確実に覚えていきましょう。
個人経営の店や小規模な店の場合は、タブレットをレジとして使用することもあります。使用する機械が違えど、金銭の受け渡しをする以上、ミスのないように集中して操作しましょう。
レジ締めとは、1日の売上を集計し、レジ内のお金の点検や管理をする作業です。レジ締めは閉店後に行う作業のため、遅番のシフトに入った人や店の責任者が担当します。
レジ締めは、レジの売上データとレジ内のお金をチェックして、差異がないかを確かめる大切な作業なので、慎重に行わなくてはいけません。
もし差異がある場合は、レジに金額の入力を間違えていたり、お客様にお釣りを返し忘れていたりと、何かしらのミスがあったということになるため、原因を追求する必要があります。
ショッピングモールのような大きな商業施設では、売上金を金庫に持っていき入金する作業もあるため、責任を持って行いましょう。
デパートや雑貨店では、レジ業務の担当者がラッピングを行うこともあります。ラッピングは包装紙、または袋や箱に詰めて見栄えよく仕上げなくてはいけません。
レジ業務に付随して行う場合は、会計を終えたら速やかにラッピング作業に入る必要があるため、手際よく行います。お客様には番号札を渡して、店内でお待ちいただくように声かけすることも忘れないようにしましょう。
レジ業務では、レシートのロール紙やレジ袋などの備品管理も行います。領収書やオーダーシートなどの管理、書類整理やファイリングなど、レジ周りの備品は責任を持って管理する必要があるでしょう。
レジ業務は忙しいためどうしても散らかりやすいですが、常に整理されたきれいな状態を心がける必要があります。特にクレジットカードの店舗控えは、紛失しやすいため注意しましょう。
また、レジ周りに店頭やバックヤードに戻す商品をそのまま放置してあったり、レジ付近が指紋や汚れがついた不衛生な状態だったりすると、お客様は不快な気持ちになります。
お客様の目につく場所は常に整理整頓を心がけ、衛生面に配慮した空間作りが求められるでしょう。
コンビニのレジ業務は、お会計以外にも商品の袋詰め、お弁当の温め、ホットスナックの準備や調理、公共料金の支払い対応、配送の手続き、タバコの販売など、様々な対応を行います。また、商品の品出しや清掃業務も含まれるため、お客様がいないタイミングに効率よく行う必要があるでしょう。
コンビニは立地環境や勤務する時間帯によって客層が異なったり、コンビニチェーン店によって独自のサービスを提供していたりします。
高校生から主婦・ママまで働ける層も幅広いため、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるでしょう。
スーパーのレジ業務は、商品をスキャンしてカゴやマイバッグに詰め、お会計を行います。基本的にはこの一連の流れを繰り返すため、慣れてしまえば難なくできるでしょう。
最近はスーパーにセルフレジが導入されたり、時間帯によっては無人化したりと、レジ業務にあたる人員を削減する企業も増えてきています。
ただ、お客様にセルフレジの操作方法を教えたり、店員が直接対応しなくてはいけなかったりと、人の手が必要になることもあるため、臨機応変な対応力が求められるでしょう。
デパートのレジ業務は、フロアや売り場ごとに取り扱う商品が異なるものの、仕事内容は共通しています。商品のお会計以外にも、接客や品出し、ラッピングを行うこともあります。
デパートは一流の接客マナーが求められるため、丁寧な対応を心がけなくてはいけません。お金の受け取り方やお釣りの渡し方、言葉遣いや立ち居振る舞いなど、細かな接客マニュアルが用意されているため、他のレジ業務の仕事よりも求められることが多いでしょう。
ホームセンターは店の規模が大きく、商品数が多いことが特徴です。スーパーやコンビニには置いていない、工具や木材、家具や家電などの大型商品の取り扱いもあるため、通常のレジ業務とはやるべきことが違ったり、売り場によってレジが分けられていたりする場合も多いでしょう。
店内が広く、お客様に商品の場所を聞かれることもあるので、どこにどの商品があるかを把握しておくことも大切です。
レジ業務は、いかに正確かつスピーディーに対応できるかが求められます。もたもたしていると、あっという間にレジには長い行列ができてお客様を待たせてしまうことになるため、テキパキと動ける人に向いているでしょう。
接客経験がある人はお客様対応に慣れているため、レジ業務もスムーズに行えるでしょう。適度に会話をしながらお会計ができると、お客様は気持ちよく買い物を終えることができます。
また、接客経験がある人はレジ業務の経験がある人が多いため、採用に有利になるでしょう。
レジ業務はお会計をするだけだと思って、無愛想な対応をする人もいます。ただ、レジ業務はお金を取り扱う役割があるからこそ、愛想よく誠実に対応することが基本です。
そのためには、コミュニケーション能力が欠かせません。お客様と円滑にコミュニケーションがとれると好印象を与えることができるため、リピーター獲得につながります。
レジ業務では、何十人という数のお客様の対応を行います。お会計をするほんのわずかな時間ですが、お客様とやりとりができることは、仕事の楽しさを感じられる瞬間です。
常連さんと会話をしたり、お客様から「ありがとう」と感謝をされたりと、レジ業務の仕事だからこそ得られる喜びややりがいがあります。
お客様と積極的にコミュニケーションをとることで接客スキルも磨かれるため、スキルアップできることもレジ業務ならではのやりがいを感じる部分です。
レジ業務に年齢制限はありません。高校生からシニア層まで、幅広い年代が活躍しているため、誰でも始めることができます。
レジ業務は機械の操作が必要になるため、レジ操作に苦手意識がある人にはストレスを感じるかもしれませんが、自動化されていたり操作性もわかりやすかったりと、年齢を重ねた人でも安心して使えるようになっています。
ただ、レジ業務は常に立ちっぱなしの状態になるため、体力に自信がない人や足腰が弱い人は、勤務時間を少なくするか、レジ業務以外の仕事もできる職場を探したほうがいいかもしれません。
レジ操作の経験がある人の方が採用には有利になりますが、未経験でも全く問題はありません。事前の研修でレジの使い方を教えてもらうことができるので、安心してスタートできます。また、新人の頃は、先輩スタッフが一緒に付いて教えてくれることも多いでしょう。
もしレジ業務に不安がある人は、セルフレジが導入されている店を選ぶのがおすすめです。セルフレジの使い方をお客様に教えることもありますが、レジ業務の負担は減るため、未経験の人でも始めやすいでしょう。
レジ業務は、学歴がなくても働けることが多いでしょう。基本的に高卒以上ならOKです。レジ業務では学歴がある人よりも、お客様と円滑にコミュニケーションがとれる人や常識がある人を重視しています。
また、お金を取り扱うため、責任感がある人や信頼できる人も採用の基準になるでしょう。
レジ業務の必要なスキルは、コミュニケーション能力です。たくさんのお客様と関わる仕事のため、笑顔で愛想よくやりとりができないと、レジ業務は務まりません。
そのほかにも、接客スキル、対応力、正確性などもレジ業務に求められるスキルです。
レジ業務の求人は豊富なので、自宅近くで働くこともできます。近所のスーパーやコンビニなら徒歩や自転車でも通えるため、通勤がしやすいでしょう。
ただ、自宅近くだと知り合いやご近所さんと遭遇する率も高くなるため、あえて離れた場所で働きたい人もいると思います。電車やバスを利用して通勤する場合は、交通費が支給される店を選びましょう。
レジ業務の仕事はすぐに見つけられますが、勤務地をどこにするかを最初に決めておくと効率よく探せます。
レジ業務は、働く曜日や時間帯によって時給が変わることが多く、早朝や深夜帯、土日
などは時給が高くなります。
求人を探す時は、曜日や時間帯によってどれだけ時給が変わるのかをチェックすることが大切です。
地域に根付いたスーパーと、全国にチェーン展開する大手企業のスーパーでは、仕事内容や働き方も大きく異なります。自分のスキルや適性をもとに、どちらの方が合っているのかを分析すると、働き始めてからのミスマッチを防ぐことができるでしょう。
事前にリサーチを行って、それぞれのメリットとデメリットを洗い出す作業が必要です。
レジ業務はお金を取り扱うため責任ある仕事ではあるものの、未経験でも始めやすく、年齢を重ねても続けやすいことが魅力です。最近は、セルフレジも増えてきていますが、ポイント付与やラッピングなどは、人が対応する必要があるため、今後もレジ業務の仕事はなくなることはないでしょう。
レジ打ちに興味のある人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。